REFLECTIONS ON THE WORLD CUP FROM JAPAN

日本からワールドカップを見ると

2014年ワールドカップが終了した。今回のワールドカップも大いに楽しんだ。試合が始まった直後の私の予想「ドイツが優勝」は当たった。 ドイツチームはいかにもドイツ的で「チームワークの見事さ、高い個人の技術、監督の慎重なマネージング」がそろっていた。

それにして も、サッカー競技では度々差別問題が指摘されているが、今回の欧州チームを見ると、どの国も多彩な人種が活躍している。アフリカ系黒人は もちろん、中近東の風貌の選手の活躍もめざましい。彼らはインタビューで、現地語のドイツ語やフランス語で受け応えしてい る。その点、日 本チームには日本人選手しかいない。日本で生まれ育った外国人が見当たらない。例えば学生マラソンなどは、外国人選手が活躍しているが、 彼らはあくまで「そのためのお客さん」で、その後、日本選手として活躍している話を私は知らない。

サッカーに関しては、日本チームは技術力、体力などまだまだ弱い。しかし、それ以外の分野においても、多様性の無さが決定的な弱点になる日が遠からず来るように思われる。