2020 年新年挨拶

おかげさまでジャパン・インターカルチュラル・コンサルティングは昨年も多忙な一年を過ごすことができました。変わらぬご厚情をいただき、異文化トレーニングとコンサルティングを通じて皆様の事業をお手伝いする機会をいただきましたことに、心よりお礼を申しあげます。

昨年、弊社には新しいチームメンバーが加わりました。新しくメキシコ代表になったピエール美和、サンフランシスコとニューヨークの松井綾香、東京の小林正光、サンフランシスコのアーロン・ミラーです。

日本企業で働く外国人社員や日本人の顧客、パートナー、投資家とかかわる外国人を対象とした弊社のセミナー「日本人と上手に働く方法」に対し、引き続き多くの引き合いをいただいています。また昨年は、異文化チームのコミュニケーションを向上し行動計画を策定するためのチームビルディングのセミナー、および日本企業が外国企業を買収した後のPMIセミナーも多数開催しました。さらに、教室形式のセミナーのコンテンツを補足するオンラインのセミナーに対しても、高い関心が寄せられるようになりました。

また、Charis Intercultural Trainingとの新しいパートナーシップにより弊社の業務が拡大し、中国、メキシコ、インド、フランス、ドイツ、イスラエル、タイなど、日本以外の文化に関するトレーニングも提供しています。

さらに、イギリスのEU離脱への対応として、ユーロゾーンの業務を別事業に分離しました。ドイツのクラウディア・ロンベルクが統括となって、業務拡大と新規顧客開拓に努めています。ヨーロッパ・中東・アフリカ代表のパニラ・ラドリンは、イギリスのEU離脱が日系企業に及ぼす影響について様々なメディアにインタビューされたほか、このトピックに関する著書を日本語と英語で出版しました。

私自身は、今後、日本で過ごす時間が増える見通しです。北九州市立大学で経営戦略などを教えることになったためです。この新しい学術面のつながりを機に、自分が設計したサーバント・リーダーシップのセミナーが社員のエンゲージメントや定着率の向上にどうつながるかを検証するという興味深い研究を開始する予定です。

昨年はジャパン・タイムズの連載を開始し、これが好評を得ています。日経産業新聞朝日新聞、帝国データバンクの「ビジネス最前線」の連載も続けており、またニューズウィーク日本版のウェブサイトで開始した新しい連載にも多くの読者が集まるようになりました。マイクロソフトの千代田まどかさんと共著した『マンガでわかる外国人との働き方』はベストセラーとなり、福利厚生のエキスパート、藤井恵さんとも『すっきりわかる! 海外赴任・出張 外国人労働者雇用(税務と社会保険・在留資格・異文化マネジメント)』を共著しました。2020年の刊行本にもご期待ください!

本年は、社員のモチベーションとエンゲージメント、そして定着率の向上を重点とするHRテック会社との新しいパートナーシップも開始する予定です。詳細をまもなくお伝えします。

旧年中に賜りましたご支援とご厚情に謹んでお礼を申しあげるとともに、本年も変わらぬご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。皆様にとって2020年がすばらしい一年になりますように。