23. 蝶々さん【コラム:見る前に跳べ】

プッチーニのオペラ、蝶々夫人に何故か強く惹かれています。これまでたくさんの舞台を観てきましたが、いつ観ても泣いてしまいます。オペラを観る際、物語が誰の視点から語られているのかを意識することが重要だと思います。蝶々夫人の物語は、ピンカートンという名のアメリカ海軍士官である白人男性のレンズを通して描かれています。

この海軍士官は繊細で美しい蝶を捉え、その蝶をピンでとめるごとく自分の所有物にします。物語の最後に蝶々夫人は自らの命を断ちます。これは悲劇的であると同時に、精神浄化的でもあると思います。自害は日本文化の中で重要なテーマとなっていますが、それは弱さではなく強さを表現していると私は思います。

蝶々夫人はか弱く無力な存在でしょうか?白人男性の視点からはそう捉えられるかも知れません。しかし私は同意できません。我々を蝶々と呼ぶのは構いません。しかし我々は変容、直感、知恵を象徴する力強い蝶々です。

日本人女性はしばしば、従順でおとなしい人物として捉えられています。このステレオタイプは西洋の視点から定着したものですが、実は大きな誤解です。我々は自分たちが自立した強い存在であることを宣伝しません。自分たちの強さを自覚しているので、それを他人に宣言することには意味がないからです。

我々は丁寧で静かという第一印象があるかも知れませんが、しばらくすると実は、はっきり自己主張し、強い意志を持っているということに気がつくでしょう。多くの日本人女性は家庭で財布の紐を握っています。これらの女性たちは自分が管理している銀行口座からサラリーマンの夫に毎月お小遣いを渡します。

しかし日本に男女不平等が存在しないというわけではありません。日本はOECD加盟国の中で、男女間の賃金格差が最も大きい国の一つです。良妻賢母であることへの伝統的な期待により、女性は家事や育児の責任を不釣り合いに多く担っているといえます。

でも、騙されないように。我々日本人女性には、変容の力があるのです。蝶の羽ばたきは、地球の裏側でも感じられると言われています。だからこそ、日本人女性の蝶々たちよ、我々の内なる強さを示し、共に羽ばたきましょう!

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