
外国語を学ぶことは終わりのない探求です。ようやく言語を十分に習得できたと思っても、多彩な慣用句(idiom)で煙に巻かれることが多々あります。つい最近も「gobbledygook」という言葉に出会い、私は目を白黒させてしまいました。
文脈がすべてというのは本当です。ほとんどの場合、文脈から意味を推測することができます。しかし、慣用句を理解することと、実際の生活でそれを使用することができることは話が別です。
リッキー・リカルドを覚えていますか*?(* テレビ番組「アイ・ラブ・ルーシー」に登場する架空の人物)彼はしばしば慣用句を間違って使い、観客を爆笑させていました。これは英語を完璧に話せない人を揶揄するステレオタイプやマイクロアグレッションでしょうか?そうだとしたら、この番組のプロデューサーは釈明の必要があります。
学校でもっと慣用句を教えてくれたら楽しいのでしょうが、日本では特に、学校は楽しむところではないので、それは難しい注文(tall order)でしょう。ところで、「tall order」の反対は「short order」でしょうか?いや、違うかな。慣用句って、思っている以上に複雑です。
通訳をしている際、慣用句は厄介者です。それが語呂合わせになっていたりすると特に面倒です。先ほどの「tall order」と「short order」を語呂合わせとして比較する場合、限られた時間内で説明するのはかなり煩わしくなります。そんな時は最後の手段として、「今のは語呂合わせでした、笑ってあげてください」と言って片付けてしまうこともできますが。
「idiom」と「idiot」という言葉が関連していることをご存知でしたか?語源の「idios」は古代ギリシャ語でプライベートという意味です。つまり、「idiom」はプライベートな言語の一種であり、「idiot」は行動が尋常ではない、あるいはプライベートな行動をとる人のことを指しています。
繰り返しになりますが、外国語を習得するのは決して「めっちゃ簡単」なことではありません。その過程でヘマをしている私たちを見て笑うのは、感心できることではありません。笑われている人の視点に立って考えてみましょう。頑張っている私たちに対して、せめてあなたができることは、笑い物にしないことです。
聞いてくださって、ありがとうございます。笑
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