22. 裸足に挑戦する【コラム:見る前に跳べ】

長年アメリカに住んでいて一つ屈服していないことは、家の中で靴を履くことです。正直言って、そうしたい人の気が知れません。一日中外で歩き回り何を踏んだかわからないのに、家に戻ってその靴を履いたままでいるのですか?

日本では、玄関で靴を脱いでから家にあがります。お客であればスリッパを出されるでしょう。でも畳の和室に入る際はスリッパを脱がなければなりません。トイレに行くときはスリッパを履きますが、トイレの中では専用のスリッパを履かなければなりません。用を済ませたあと、トイレのスリッパを脱いで、自分のスリッパを履いて和室に戻りますが、部屋に入る前にまたスリッパを脱ぎます。

ややこしく聞こえますか?もちろん。これは日本人ではない人のリトマス試験になります。まだ日本に来て間もない人の場合、おそらくトイレのスリッパを履いたままトイレから出てくるでしょう。でも、あなたを試すつもりでやっているのではありません。我々は少々神経質でうるさいだけです。でも実は試しています。

これらの規則の本当の理由は、日本人は空間に関して厳格な境界を設けているからです。玄関で靴を脱ぐのは、プライベートで神聖な空間に入ることを象徴しています。畳の部屋は静寂と文化的意義を体現しています。スリッパを脱ぐだけでなく、敷居や畳のヘリを踏むこともしません。古い日本語でトイレはご不浄、つまりと不衛生なところという意味になります。そのような場所では別のスリッパが必要になるのです。

日本人の特異性は別として、裸足でいることには更に利点があります。足の筋力と安定性がよくなり、バランス感覚と協調性が向上し、血行がよくなって、感覚フィードバックも向上します。もしまだ裸足を試していないなら、家で靴を脱いで裸足になってみてはいかがでしょうか? 判断はお任せしますが、一度試してみることをお勧めします。

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