27. 後藤を待ちながら【コラム:見る前に跳べ】

サンフランシスコのチャイナタウンにあるテイクアウトの飲茶の店で、「待つこと」に関して中国と日本の間には大きな文化的差異があることを実感しました。ちょうどお昼時で、店内は活気に溢れていました。最初は何が食べたいか分からなかったのですが、決めてからも、しばらくは何も食べられないであろうことが明らかになりました。

私は中国語を話せませんでしたが、店員はそれを知りませんでした。私はアジア系の顔をしているので、店員は私が中国語を話すと予期していました。「すみません、中国語は話せません」と小声で伝えましたが、それは叫び声と押し合いにかき消されてしまいました。この混沌の中にも何か秩序があるのでは​​と思い、私は辺りを見回しました。誰もが同時に話していて、誰も列に並んで順番を待つことはありませんでした。実際、列などは存在していませんでした。

幸運にも、人混みの中に見覚えのある顔、中国人の同僚を見つけました。彼女は私に何が欲しいのか尋ね、中国語で店員にその注文を大声で伝えてくれました。もし彼女がそこにいなかったら、私はまだそこで順番を待っていたかもしれません。

別の機会にまたチャイナタウンのバス停で、私はMuniの38番Gearyバスを待っていました。周りを見回しましたが、誰も列を作っていませんでした。私は不安に感じ、場違いな気持ちになりました。誰かが遠くにバスを見つけて「サンバー!サンバー!」と叫び始めました。それが「38」だと私は気がつきました。バスが到着すると、全員がドアの前に一斉に詰めかけました。

日本では状況が大きく異なります。人々は電車のプラットフォームでどこに列を作るのかをわきまえています。到着する電車に乗る列と、その次の電車を待つ列が別々になっています。ラッシュアワーの駅は一見無秩序に見えるかもしれませんが、人々が辛抱強く従う秩序が存在しています。

チャイナタウンで列に並んで待つお店を以前に一軒知っていました(大きな点心レストランです)。実際の列はないのですが、番号札を渡されて、席が空いたら番号を呼んでくれます。「待ち時間」は全員に15分と言うのですが、どういうわけか大抵15分で席が空きます。「サンバー!サンバー!」

チャイナタウンでは中国人のように振る舞え、と言うかもしれません。確かにそうかも知れませんが、木の傍でぶらぶらしながら後藤さんを延々と待つことも悪くありません。その方がマイペースだし、それはそれでいいと私は思います。

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