2011年12月27日 ジャ パン・インターカルチュラル・コンサルティング社からの2011年の年末挨拶
ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティングのスタッフ全員にとって、2011年は、3月に起きた東日本大震災と原発事故のことが頭から離れない年となりました。私たち全員の心に、今も悲しみが宿り続けています。被災された東北地方の皆様に謹んでお見舞いを申しあげるとともに、不断の努力で復興活動に取り組んでいらっしゃる方々に心より敬意を表させていただきます。
今年は円高とタイの洪水も、お客様に大きな難題をもたらしました。この困難な環境下にあって、日本企業は、海外事業をますます重視しており、グローバルな人材開発に多大な投資を行うようになりつつあります。一方、震災を受けて、海外の企業は、自社の事業にとって日本がいかに重要な役割を果たしているかをあらためて認識するようになりました。弊社では、異文化トレーニングと人事コンサルティングのサービスを通じて、この時流に合ったサポートを引き続き提供しています。2011年の締めくくりのご挨拶をかねて、私どもの最近の活動と2012年の計画について、ご報告させていただきます。
世界各地で積極的に事業展開
おかげさまで弊社の全支店が大変多忙な1年を過ごしました。新しいお客様とのエキサイティングなプロジェクトや、長いお付き合いのお客様との深く踏み込んだプロジェクトが、各地で進行しました。日本では、「グローバル化とは何か」、「どうすればグローバル化を進められるのか」を追求する多くの企業を支援してきました。ヨーロッパでは、特にオランダとドイツが急成長を遂げ、過去最高の取引高を記録しました。ラテンアメリカでは、メキシコの自動車産業関連の各種プロジェクトが多忙を極め、さらにブラジル支店の新しいサービスにも好評をいただきました。そして米国では、チームビルディングのセミナーと駐在員向けの異文化・英語能力評価に対し、特に強い引き合いを受けました。さらに、日本企業による海外買収が引き続き盛んな状況を受けて、日本企業に買収された企業の買収後の統合業務の支援も、数多くご依頼をいただきました。
2012年の計画
米国で新しい動きを進めています。他の専門家とチームを組んで、今までよりもはるかに幅広い人事関連サービスを提供するためです。まもなく詳細を発表できる見通しですので、ご期待ください。また、新しい中国支店の開設も予定しています。上海と香港に拠点を置き、近く業務を開始します。
書籍と記事もさらに登場
私自身は執筆活動も続けています。昨春には、朝日新聞で新しいコラムが開始されました。また、日本語の新著も2冊上梓いたしました。1冊は弊社の増田真紀子、小野智世子と共著した交渉術に関する本(『外国人との交渉に成功するビジネス英語』)、もう1冊は私のベストセラーである10年前の著書を更新したもので、会議に関する本です(『新ビジネスミーティングの英語表現』)。
本年中に賜りましたご支援とご厚情に謹んでお礼を申しあげるとともに、来年も変わらぬご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。健やかで楽しいホリデーシーズンをお過ごしください。また、2012年には世界に平和が訪れることを切に願ってやみません。