JICについて

フレドリック・スティムソン・ハリマン

フレドリック・スティムソン・ハリマン

コンサルタント

ワシントン州 – アメリカ

フレッドはダートマス大学にてスペイン語とスペイン文学、そしてアメリカ史の学士を取得しました。

60年代と70年代、中学や大学時代にスペインに留学した経験を通して、海外に住む楽しさを知り、24歳で米国を離れて17年間日本で生活しました。その間、個人教授と実地体験を通して流暢な日本語を身につけ、日本の地方都市で家庭を築き、英語・スペイン語教師のほか、自動車企業で日本語とスペイン語の翻訳と通訳を務めたり、ホテルやハイテク産業の顧客ニーズに対応するなど、多岐に亘る仕事を経験しました。さらに地方のFMラジオ局で3つのレギュラー番組のアナウンサーを務め、番組の台本も自ら日本語で書き上げました。この時期の仕事や生活経験が、日本人の世界観を学ぶのに役立ちました。

日本語とスペイン語に流暢なフレッドは90年代半ばに米国に帰国し、翻訳家兼通訳家として、米国のビジネスや法律事務所、そして米国に拠点を持つ日系企業のニーズに応えてきました。 リーン・マニュファクチャリングの通訳として、米国空軍次世代戦闘機プログラムのような、多額資金事業を指導している日本の一流コンサルタントと仕事をする機会に恵まれました。

その後フレッドは、自分自身もコンサルタントとして、リーン・マニュファクチャリング の指導を提供するようになりました。温度センサー製造工場、システム・キャビネット製造工場、カーボンブラック製造場、携帯電話組立工場などからの依頼に応えてきました。指導を通して、適切な大きさの設備使用による経費節減、ラインの組み直しによる生産能力向上、増員なしで複数の製品の並行的な生産、作業サイクルタイムの低減、材料ロスの低減などの実現を可能にしました。 使命感のある、工夫の才に富んだ職場を目指すことが彼のやり方です。代表的なプロジェクトとしては、メキシコのチワワ市にある携帯電話組立工場の生産効率改善活動があります。当時、この工場は中国の目覚ましい製造能力の発展に脅かされていました。フレッドは実地的なワークショップを通して、対象現場で増員せずに2倍以上 の生産出来高を実現することに成功しました。