2016年12月31日 ジャ パン・インターカルチュラル・コンサルティング社からの新年挨拶
おかげさまでジャパン・インターカルチュラル・コンサルティングは今年も多忙な一年を過ごすことができました。皆様に心よりお礼を申しあげます。皆様との協力関係を通じて、日本と他国の文化の橋渡しに貢献するすばらしい機会を多数いただきました。
弊社の中核サービスである異文化トレーニングは、米国、欧州、中南米、日本でこれまでどおり多数の企業にご利用いただいたほか、今年は南アフリカにも拡大しました。日本企業が引き続きグローバル市場で積極的に事業展開している一方、外国企業は日本市場に大きな関心を寄せています。これを受けて、あらゆる面で相互理解を深め、関係を強化することに対するニーズが高まっています。
異文化トレーニングに加えて、エクゼクティブ・コーチング(特に海外駐在中の日本人エグゼクティブ向け)、リーダーシップスキルとコミュニケーションスキルのトレーニング、さらにチームビルディングのセミナーに対しても、引き続き関心の高まりが見られました。私が直接関与した2016年の主だった実績には、東京で開催した2回のチームビルディングのセミナーがありました。そのうちひとつは大手米国企業の在日本子会社のエグゼクティブチームを対象としたセミナーで、もうひとつは欧米で事業展開する大手企業とその会社が最近買収した日本企業のリーダーシップチームを対象としたセミナーでした。このセミナーにも表れているとおり、今年もPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)に携わることの多い一年でした。最近のトレンドを反映して日本企業が外国企業を買収したケース、および外国企業が日本企業を買収したケースの両方がありました。合併・買収を確実に成功させるには文化の問題に対応することが重要だと弊社では考えており、このニーズを満たすため合併後の統合を進める企業に特化したプログラムとアプローチを開発しています。
また、私自身は、これまでどおり執筆にも意欲的に取り組みました。朝日新聞とニューズウィーク日本版のウェブサイトの連載を続けたほか、『アメリカ人部下の人事管理法』も上梓しました。2017年初めには、私の日本語書籍のベストセラーのひとつである著作『日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?』が『Creating Engaged Employees in Japan』というタイトルで英語版として発刊されます。ぜひご期待ください!
シリコンバレーの地の利とこの地で培ったノウハウを活かした活動としては、スティーブン・ガンツとの共著『Valley Speak: Deciphering the Jargon of Silicon Valley』が、Kickstarterでのキャンペーン成功を経て自己出版に至りました。さらに、マイクロソフトともエキサイティングな新規プロジェクトを開始しています。日本企業がアジャイルおよびDevOps(デブオプス)のソフトウェア開発アプローチをもっと効果的に導入できるようになるため企業文化を改革し、また社員の生産性とモチベーションを高められるようになることを目的としたプロジェクトです(これについては、まもなく詳細を発表予定です!)。
さらに、弊社の欧州支店では、「日本人の同僚、顧客、パートナーと上手に働く方法」セミナーのオンライン版を開発し、提供を開始しました(http://japanintercultural.eu/e-learning.htmlでご覧いただけます)。オンライン学習のラインナップは、2017年も拡充していく予定です!
本年中に賜りましたご支援とご厚情に謹んでお礼を申しあげるとともに、来年も変わらぬご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。