赴任前・着任後の研修

海外赴任は、社員のキャリアにとってエキサイティングなステップです。同時に、公私両面にわたって陥りやすい落とし穴が多数待ち構えているのも事実です。弊社の赴任前セッションでは、新しい国で仕事と生活をスタートさせるに当たって直面しがちな文化の問題に備えるとともに、遭遇する様々な状況に含まれる文化的な意味合いを読み解くためのツールをもたらします。

日本国外のお客様からは、1人の駐在員のためだけに赴任前研修を依頼されることも多々あります。こうしたご要望に対しては、その駐在員の役職と赴任先の国に合わせてカスタマイズしたセッションを提供しています。一方、日本国内のお客様からは、通常、数人のグループを対象とした赴任前セッションを依頼され、赴任先が1か国のこともあれば多数の国にわたることもあります。全員の赴任先が同じであれば、その国に絞った内容とし、多数の国であれば、様々な文化に当てはまる情報を提供することが可能です。

また、日本では、駐在員の配偶者向けの渡航前研修も提供しています。多くの場合、駐在員の配偶者は、家族が現地での生活をスムーズに開始できるようにするという点で大きな責任を担い、ゆえに駐在生活の成功を大きく左右することがあります。子供の教育、医療、言葉の壁、文化の違いなどの問題を前に、期待と不安が入り混じる思いでいます。この研修では、これらの不安を取り除き、ポジティブな気持ちで海外生活をスタートさせるための準備をサポートします。セッションで取り上げるトピックは、赴任先によって異なります。来たる大きな変化に対し、自信を持って前向きに臨めるようにすることが、このセッションの目標です。駐在員の配偶者という重要なグループのニーズを確実に支えることを、弊社ではお勧めしています。

海外駐在員のための異文化研修は、赴任前のセッションに加え、現地到着後6～8週間のタイミングで行う着任後のセッションとセットで提供してこそ効果が高まると、弊社では考えています。このアプローチを取る場合、赴任前の研修では、新しい文化で最初の一歩をうまく踏み出すための準備に専念し、到着後すぐに必要になることへの対応に重点を置きます。そして、駐在員が赴任先の文化で多少の経験をしたタイミングで着任後のセッションを提供して、より難しい側面も含め、駐在を成功させるための様々な方法を深く探究できるようにします。このタイミングは、駐在員が現地に来てみて感じた疑問に対応し、不満が鬱積しないうちに対処するという点で、非常に有効です。